12月8日秋季大会総会にて正式に会長に就任いたしました。
前会長藤川卓爾氏の言葉 『同窓会というものは何か、仲良し会でいいのかという議論があります。私は先ずそれでいいと思います。それが始まりでいろいろとつながりの輪が広がって行けばよいと思います。私が京機会に関わるようになりましたのも同じ研究室の仲間とのつながりです。毎日の仕事のつながりと違って直接の利害関係を離れたつながりですが、京機会のおかげで人生がとても豊かになったと確信できます。卒業以来何十年も会っていなくてもすぐに話が通じる同期の横のつながり、職場や研究室の先輩・後輩の縦のつながり、京大機械系教室という同じ学び舎で学んだつながりが、長い人生で一番大切なつながりになると思います。京機会はこのようなつながりの広がりを目指して行きたいと思います。』 が同窓会の在り方を語っており、京機会のベースであると思います。
現在の京機会は人数も増え、5支部がある全国組織となりました。さらに学生会や若手会の活躍によって、若い人もたくさん参加しています。また、おもに退職した人たちが、京都イノベーションリソースというNPO法人を設立し、機械工学をベースに社会に貢献しています。このように、京機会は学科の同窓会としては日本一と言えるでしょう。
ところで、京機会には、戦前から大阪で毎月九日に集まる九日会というのがありました。戦後は1952年に再開されましたが、その時の記録を見ると、梅田の阪急8階特別食堂で17-20時に開催され、会費は500円とのことです。当時、若手で世話役をしていた森川龍一(1950年卒)さんの話によると、 『毎回20数人の教員や企業人が集まった。若手の月給が6000円の時に、毎月500円は大金であったが、大学の先生や関西財界で活躍されている京機会先輩と親しく話をし、情報と人のネットワークを形成したことが仕事でとても役に立った。』 とのことでした。
これからの京機会としては、関西支部の京機カフェや関東支部の同好会のように老若男女だれでも気楽に参加できる楽しい同窓会、学生と先輩が交流できる同窓会、さらには、情報と人脈の宝庫である役に立つ同窓会にしたいと思います。
2012年12月21日
松久 寛 (1970卒)
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