2026年度京機会総会のご報告

    2025年11月8日、ザ・ロイヤルパークホテル京都梅小路において、2026年度京機会総会が京都鉄道博物館の見学会と併せて開催されました。現地には76名、オンラインには29名の会員およびご家族の皆様にご参加いただきました。

    総会に先立ち全体幹事会が行われ、主に決算報告と新役員候補の紹介がなされ、総会への提出が承認されました。また、京機会活動の活性化に向けた意見交換も行われました。

    総会は、2025年度代表幹事の平方寛之(H9/1997年卒)の司会により進行し、京機会会長・仲田摩智さん(S54/1979年卒)のご挨拶から始まりました。続いて、教室の現状報告、新任・昇任教員の紹介があり、新任教員を代表して特定教授として着任された奥田晴久さん(H3/1991年卒)よりご挨拶をいただきました。

    2025年度活動報告では、学生会が運営を担当した「学生と先輩との交流会」や、支部協力による学生向け工場見学、脇坂資金・ナブテスコ基金による学生の国際会議参加補助、社会貢献活動(九州支部による高校への出張講義、女性キャリア講演会など)が紹介されました。引き続き、2025年度会計幹事・小森雅晴さん(H7/1995年卒)による決算報告、監事・塩路昌宏さん(S50/1975年卒)による監査報告が行われ、いずれも承認されました。

    役員改選では、仲田摩智さんが会長に再選され、副会長案が承認されました。また、新役員体制が報告されました。続いて、新代表幹事・土屋智由さん(H3/1991年卒)から2026年度活動予定、前会計幹事・小森雅晴さんから2026年度予算案の報告があり、いずれも承認されました。各支部長からは、関西支部・久保田修司さん(S62/1987年卒)、関東支部・村上弘記さん(S60/1985年卒)、中部支部・近藤功一さん(S61/1986年卒)、中国四国支部・豊嶋範男さん(S57/1982年卒)、九州支部・中村久志さん(S56/1981年卒)より、それぞれ特色を生かした活発な活動状況の報告がありました。活動状況の詳細は京機会ホームページに掲載しています。

    続いて特別講演会では、京都鉄道博物館副館長・松井元康さん(H2/1990年卒)より、「京都鉄道博物館のご紹介+500系新幹線電車開発秘話」と題してご講演いただきました。博物館の紹介に続き、「より速く、より静かに、より快適に」という設計思想のもとに進められた500系新幹線の開発経緯が語られ、軽量高剛性のアルミ構造、蛇行動を抑制する台車設計、トンネル微気圧波を低減する流線形先頭構造、パンタグラフの騒音低減に寄与したボルテックスジェネレーターなど、機械工学の粋を集めた技術開発の裏側が紹介されました。航空機技術なども取り入れた研究開発の実際と技術の進化を支える開発者の情熱に、参加者一同深い感銘を受けました。

    その後の特別企画として、京都鉄道博物館の見学会が行われました。館内自由見学に加え、松井副館長による特別ガイドツアー、学芸員による解説ツアー、SL乗車などが実施され、通常は見学できない箇所も特別に公開いただき、参加者が大変満足した様子でした。

    再びホテル会場に戻り、新代表幹事・土屋智由さんの司会により懇親会が開催されました。仲田摩智会長のご挨拶、井上悳太さん(S36/1961卒)の乾杯のご発声に続き、歓談ののち、京機会活動において特に貢献された会員への表彰が行われました。会長賞は松久寛さん(S45/1970)に贈られ、また支部推薦による活動優秀賞が中国四国支部の佐藤重喜さん(H5/1993年卒)をはじめ5名の方に授与されました。ご欠席の受賞者については、各支部代表の方に代理でご受領いただきました。

    さらに、京都鉄道博物館「お土産」抽選会も行われ、会場は大いに盛り上がりました。賑やかな雰囲気の中、全員で肩を組み「琵琶湖周航の歌」を斉唱し、学生会の桑原和暉さん(R7/2025年卒)の一本絞めをもって閉会となりました。最後まで和やかに歓談が続き、盛会のうちに総会を終えることができました。ご参加いただいた皆様に心より御礼申し上げます。