第36回 京機サロン

  • 開催日:2009年08月01日
  • 開催地:大阪府
  • 詳細

    場所 国立文楽劇場
    演 目 「生写朝顔話」

    秋月弓之助(芸州岸戸家家老)の娘 深雪は、宇治の蛍狩りで宮城阿曽次郎(防州山内家)と出会い、その時、阿曽次郎に朝顔の描かれた扇子を贈ります。
    楽しい逢瀬も束の間、お家騒動により深雪らは国許に帰ることになり、明石の浦で悲しい別れをします。その後、深雪は駒沢次郎左衛門という侍との縁談が起こったのですが、深雪も仲介人も駒沢が実は阿曽次郎であることを知らず、深雪は家を出奔し放浪の旅を続けるうち失明してしまいます。
    深雪は「露の干ぬ間の朝顔を照らす日陰のつれなさに哀れ一むらの雨のはらはらと降れかし」と習い覚えた琴をひき謡いながら「朝顔」の名で門付けしながら東海道の旅を続け、島田の宿まで流れてきます。 客に所望され琴を弾いた、その客が慕う阿曽次郎でしたが目が見えないのでわからず、駒沢は深雪であることをさとり、この悲運を招いたのは自分であると考え、心のうちでわび、深雪からもらった扇子と目薬を宿の者に深雪に渡してもらうように頼み京に出発します。深雪は宿の者に扇子の絵と話を聞き、駒沢の後を追い大井川の渡しまで来ましたが川止めで渡ることも出来ないで泣き崩れます。その後の二人の運命はどうなるのでしょうか。お楽しみに。

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