平成23年度秋の行事
開催日 | 平成23年11月26日(土)~27日(日) |
会場 | 第一部(リカレント講演会):三菱重工阿蘇高原クラブ 第二部(総会):三菱重工阿蘇高原クラブ 第三部(懇親会):三菱重工阿蘇高原クラブ 第四部(オプション):阿蘇・高千穂島観光 |
平成23年度 九州支部 秋の行事ご報告
平成23年11月26日(土)~27日(日)に、熊本県阿蘇にて京機会九州支部のH23年度秋の行事を開催しました。
久保前会長、藤川会長、松久副会長、北條代表幹事、杉山、中部氏など、本部・他支部からも大勢のご参加をいただきました。大熊、久保、松久各氏はご夫妻で参加され、京機会事務室の段さんも含めて総勢17名となりました。
<1日目行事> 26日(土)
第一部:九州支部第2回リカレント講演会 15:00~17:00
<テーマ>「エネルギーからみた現代文明の持続=縮小」
<講師> 松久 寛教授(大学院機械理工学専攻)
各種エネルギー資源の可採年数は石油が42年、石炭が122年などのデータがあるが、これは現在のそれぞれの消費量を持続すれば、あと何年で資源が枯渇するかを表す値であり、石油が42年後に無くなれば、その分 別の代替エネルギーの消費量が増え、次々に他のエネルギーも枯渇していき(ドミノ現象)、程なく全資源が枯渇する事態を迎えるといった警告がありました。対策としては、自然エネルギーは量的限界があるので、消費の抑制が必要である。もし毎年のエネルギー消費量を前年に比べ2%づつ削減ができれば、資源の枯渇が避けられるといった提言がありました。また、松久研究室では機械と人間にまつわる振動・騒音の発生機構の解明から制振までを目指しており、具体例としてロープウエーのゴンドラ・リフトの動吸振器による制振などについて、写真と動画を使った説明がありました。
第二部:九州支部総会 17:00~17:45
石黒事務局長が「九州支部の歩み」の報告と相馬支部長の挨拶を代読したのち、藤川会長が来賓挨拶を行い、事務報告では平成23年秋時点での会計監査報告書が承認されました。新役員として、千々木亨氏を副支部長に、角知則氏を事務次長に選出しました。
京機会・京都大学トピックスでは北條氏より、桂キャンパス工事の現状と移転準備状況の説明が、また、会員活動報告では、千々木氏から、「震災孤児へ図書を送る会」の活動状況報告がありました。
第三部:懇親会 18:00~20:00 2F宴会場および 21:00から22:00カラオケ室
夕食会では、和食のコース料理に加えて、阿蘇牛のステーキ、天草の海鮮料理に舌鼓をうち、会員同士の親睦を深めました。また、カラオケの最後は恒例の琵琶湖周航の歌で締めくくりました。
<2日目行事> 27日(日)
第四部<オプション>:北、東2方向の観光コース
(1)北方向:阿蘇草千里 → 外輪山(大観望)→九州電力八丁原地熱発電所 → 九重大吊橋(または奥満願寺温泉) → 長崎、福岡方面
広々とした草千里から噴煙をあげる阿蘇中岳を観たのち、外輪山の展望台(大観望)から雄大な阿蘇五岳の景色を楽しみ、昼食は瀬の本高原のレストラン「美ら野」でイタリア料理を食べました。
八丁原地熱発電所では、一般見学の人たちと一緒に施設の見学ツアーに参加しました。地下から噴出した、蒸気と熱水を使ってタービンを回し発電しているもので、わが国最大の地熱発電所(55MW x 2台)です。 自然エネルギー利用の地熱発電は、資源小国のわが国に適していますし、使用後の排熱水は地中に帰し、井戸が枯れないように工夫もしているようです。
この後2つのグループに別れ、一方は「九重夢大吊り橋」を訪問しました。このつり橋は平成18年10月に完成した、人のみが通る吊り橋としてはわが国で一番の長さ(390m)と高さ(173m)のようです。橋の中間地点からは、川の上流にある振動の滝を良く見ることが出来ました。
もう一方のグループは奥満願寺温泉の川沿いの露天風呂を堪能したあと、元小国駅跡に立ち寄り日本の鉄道と近代化の歴史を垣間見ることが出来ました。
(2)東方向:高千穂峡 → 高千穂神社 → 天岩戸神社 → 国見ヶ丘 → 熊本空港、長崎、福岡方面
阿蘇外輪山を越えるのに、人間ナビゲーターの勘違いによって、国道のトンネルではなく現在ではほとんど使用されていない昔の「高森峠」を通りました。高千穂峡では「真名井の滝」の真下でボートを楽しみました。「あららぎの茶屋」で昼食をとり、青竹で燗をつけた「かっぽ酒」を飲みました。「高千穂神社」に参拝し、夫婦杉を回って夫婦円満を祈願しました。少し離れた「天岩戸神社」にも参拝し、八百万の神々が相談した「天安河原」まで足を伸ばしました。帰路、標高513mの「国見が丘」に立ち寄り、東南方からの「阿蘇涅槃像」を眺めました。