第27回 サロン

  • 開催日:2007年05月25日
  • 開催時間:17:15~
  • 開催地:滋賀県
  • 詳細

    日 時 平成19年5月25日(金)17:15~
           26日(土)12:00
    場 所 松下健保保養所「松湖荘(しょうこそう)」
    (住所: 滋賀県草津市北山田町560番地 TEL 077-563-2561)
    講 演① 25日(金)17:15~

    「知財訴訟と企業のあり方」

    西村 竜平 氏 (1987年卒 京都北山特許事務所 弁理士)

    1987年4月より株式会社島津製作所に勤務し,フルイディクス関連の研究開発に従事。1996年から特許事務所へ転職, 2001年弁理士登録。2002年に京都北山特許事務所を開設, 現在に至る。2003年からは京都大学工学部非常勤講師を兼務するとともに,2005年には特定侵害訴訟代理業務資格を取得。

    講師からの
    コメント
    アルゼー事件をはじめとする高額の侵害訴訟が相次ぎ、特許権をはじめとする知的財産権が、我が国の企業にとって非常に重要な地位を占めつつある。その一方で、アイデアそのものに対する価値観や評価が、依然欧米に比べ低い傾向にあり、そのアンバランスさが、オリンパス事件や青色LED事件などの職務発明事件を招来したと考えられる。青色LED事件以降、結局利益の5%程度が職務発明の対価として定着しつつあるようだが、そのあたりも含め、今後企業としてどのように知財を取り扱って行くべきかを考察する。
    講 演② 26日(土) 9:00~10:25

    「日本版SOX法対応のポイント」

    脇田 一郎 氏 (1977年卒 監査法人トーマツ 大阪事務所 エンタープライズ・リスク・サービス部 公認会計士・パートナー)

    自動車会社でエンジニアを経験後、1982年に監査法人トーマツに入所。上場企業の監査や株式公開支援業務に携わった後、コンプライアンス体制構築、リスクマネジメント、内部統制構築支援等の業務を多数経験。常にクライアントの立場に立つことをモットーに、内部統制も人情のわかるコンサルタントを目指しています。

    講師からの
    コメント
     内部統制報告制度(日本版SOX法)施行本番まで、いよいよ残すところ1年となりました。「数千枚ものリスク評価シートの作成に忙殺された」「導入コストが数十億にも達した」「当社は粉飾などするわけもないので、ありがた迷惑」「新興企業にはなじまない」など、さまざまな迷走や誤解を解くため、 ディスクロージャの信頼性回復のための説明責任の履行という観点から、効果的・効率的な制度対応のポイントを説明します。
    講 演③ 26日(土) 10:35~11:50

    「技術者のためのM&A講座「三角合併」」

    中田 昌宏 氏 (1983年卒 フェスト株式会社 顧客開拓マネジャー)

    1983年4月より三菱電機株式会社名古屋製作所に勤務し, 1988年からは野村證券株式会社、1999年からドイツ系空気圧機器メーカFestoの日本現法であるフェスト株式会社に勤務し, 現在に至る。

    講師からの
    コメント
     前回京機サロンにおいてM&Aを取り上げたのは2004年末でした。当時ユシロ化学等に日本で初めての敵対的TOBを仕掛けていた外資系ファンドは現在サッポロビールに迫っています。またニッポン放送案件、北越製紙案件等を通じてM&Aが随分身近になりました。人口減少社会への移行によって既存市場が縮小し企業の生存競争がより熾烈になれば様々な形でM&Aが惹起されるのは間違いの無いところでしょう。技術者といえども「我々とは関係無い世界のこと」と模様眺めをしている訳にはいきません。

    私の考え方は、M&Aとは本来株式会社制度をベースとした資本主義社会の中に組み込まれた一種の「資本投資効率向上メカニズム」であり、事務系の人であっても技術系の人であっても自分の人生を預けている「会社」という器の基本的なふるまいの一つである、と見ています。2007年5月から外国企業からの株式交換による三角合併が解禁になり、外国企業にとっては現金の準備が無くても日本企業を買収することが可能になります。過去3年間に起こった以上の変革が次の3年間に待ち受けていることでしょう。その流れを一緒に考えてみませんか。

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