中国四国支部:春の行事のご報告

    ■ オンライン開催
    日時:2021年6月12日(土)17:00~20:30

    Zoomを用いてオンライン開催し、計72名(そのうち他支部から57名)にご参加いただきました。講演会のテーマが時流に沿った大変興味深いものであったことも相まって、他支部から多数のご参加があり、オンライン開催のメリットを存分に享受できたと考えています。本紙面をお借りして、ご協力いただいた皆さまへ深くお礼申し上げます。

    ■ 支部総会
    古屋 博章支部長(1982)の開会挨拶に続き、野村 剛会長(1976)によるご挨拶を賜りました。野村会長からは、支部内だけでなく本部や他支部との連携をより強化し、今後の京機会活動のさらなる活性化への協力要請がありました。また、決議事項(2021役員体制・2021活動予定・支部会計2020決算と2021予算)および報告事項(2020活動実績・規約細則の改定・本部活動での重要情報)を付議し、決議事項については全会一致で承認されました。

    ■ 異業種交流会(講演会):「日本の洋上風力発電について」 
    一般社団法人 日本風力発電協会(JWPA)国際部  上田 悦紀氏(1982、関東支部所属)によるご講演を賜りました。豊富な資料を用いながら、以下のような論旨でお話があり、さらに聴講者からの活発な質問に対しては非常に論理的かつ丁寧な解説がなされました。

    ①世界では、風力発電はすでに広く実用化されている。欧州では、2010年以降に洋上風力発電も広く商用化されてきた。
    ②世界では、毎年3百万kW以上の洋上風力発電が建設されており、その投資額は年2兆円以上となる。
    ③採算性の向上のために洋上風力発電の大型化が進み、出力は7~12千kW/基、翼直径は154~220mに達する。
    ④設備の市場は、欧州一極集中から東アジアや北米へ拡大するとみられており、日本市場に大きな期待が集まっている。
    ⑤日本では、2016年以降に関連法規とインフラ(港湾・建設船)の整備が急速に進んだことで、多くの洋上風力発電の設備導入が見込まれている。
    ⑥洋上風力発電の設備(ハード)は、しばらくは実績ある海外製に頼る方が無難であるが、総コストに占める施工費用(建設・運転・保守等)の割合が圧倒的に大きいため、内需(国内雇用の創出)に十分に寄与し得る。また、工夫次第で魅力ある観光資源にもなり得る。

    ■ 懇親会 
    会員相互の親睦を図る催しとして、参加者各位の近況のご紹介、映像を見ながら山口県の難読地名クイズ(特牛・厚保・向津具など)を行いました。
    また、先の講演会に引き続き、洋上風力発電に関する専門的な質疑応答が非常に熱心に交わされ、充実した 2時間を過ごすことができました。

    ■ 支部運営会議:書面決議にて代替 
    本来であれば実開催とすべきところですが、春季行事の所要時間に配慮し、支部役員による審議事項については事前の書面決議に諮り、滞りなく承認されました。

    ■ 支部役員体制
    コロナ禍の影響もあり2020年度は支部活動をやや控えめに推進せざるを得なかったことを勘案し、2021年度も継続して全員留任とする体制で臨むことに決定しました。