中国四国支部:春の行事のご報告
■ オンライン開催
日時:2022年5月28日(土)17:00~21:30
Zoomを用いてオンライン開催し、計57名(そのうち他支部から41名)にご参加頂きました。
講演会・動画鑑賞・スピーチのテーマを一貫して「鉄道車両に関連する内容」としたことで、熱烈な鉄道ファンを中心に他支部からも新たな会員のご参加があり、活発な意見交換を通して相互交流を図ることができました。
■ 支部総会
冒頭に野村剛会長(1976)によるご挨拶を賜りました。コロナ禍の中、京機会の活動もまだ制約を受ける形となっているが、オンライン方式を有効活用するなどで本部や他支部との連携をより強化し、京機会活動のさらなる活性化を図るよう協力要請がなされました。
次に、古屋博章支部長(1982)から過去3年間の支部活動の総括および次期役員体制への移行について説明がなされ、さらに支部活動への各会員のご協力への感謝の言葉が述べられました。また、決議事項(2022役員体制・支部会計2021決算と2022予算・支部規約の改定)および報告事項(2021活動実績・本部活動での重要情報)を付議し、決議事項については全会一致で承認されました。
■ 異業種交流会:講演会および会社紹介
㈱日立製作所 鉄道BU 笠戸交通システム統括本部の岡本哲朗さん(2006)によるご講演を賜りました。以下のタイトルおよび項目についてお話される中で、省エネ技術・原価低減・納期短縮等の製品競争力の強化活動における苦労談など臨場感ある内容に言及され、さらに聴講者からの活発な質問に対しては岡本さんのエンジニアとしての経験に基づく具体的な解説がなされました。また、鉄道車両の種類や構造は、鉄道ファンにとって非常に興味深い内容でした。
●タイトル:「世界へ広がる日立の鉄道モノづくり」
①日立製作所の鉄道ビジネス
②笠戸事業所(山口県下松市に所在)のご紹介
③鉄道車両の変遷・構造・生産技術
④日本と英国の鉄道文化の相違点
次に、㈱神戸製鋼所 長府製造所殿(山口県下関市に所在)の紹介動画を鑑賞しました。同製造所では、銅およびアルミの地金・合金・伸展加工品等を製造されており、その製品用途・生産工程・品質管理等についてご紹介がありました。特に、新幹線等の鉄道車両の構体(フレーム)は、以前は板材から溶接接合で製作されていたが、近年はハニカム断面のアルミ押出型材および摩擦攪拌接合が採用され、鉄道車両の品質向上・原価低減・工程短縮に大きく寄与しており、同製造所が上述の㈱日立製作所殿にとっても不可欠なサプライチェーンを構成していることが理解できました。
■ 懇親会
薦田哲男さん(1970)によるご挨拶、経歴紹介および乾杯の音頭でリモート飲み会を開始しました。
次に、加藤和雄さん(1968)には、「鉄道ジオラマの制作」について動画を交えながらスピーチを行って頂きました。加藤氏は、趣味で鉄道模型を自作されており、その際に部品や部材へ施した数々の工夫について説明がありました。また、当初は屋根裏部屋で制作していただけであったが、縁あって保育園からの制作依頼に応じて提供したところ子供たちが目をキラキラ輝かせながら見てくれることが自身の新たな喜び・充実感・生き甲斐につながっていることのご紹介がありました。
続いて、稲本信秀さん(1977)には、「広島カープ愛」について、新井貴浩選手(現野球解説者)とのツーショット写真を見ながら、熱く語って頂きました。また、田中善一郎さん(1982)には、「世界の鉄道」について、鉄道事業のプロが知るエピソードをご紹介して頂きました。
さらに、参加者各位の近況紹介、山口県の地名クイズ(阿武町)等で会員相互の親睦を図りました。
締めは、高橋一彦さん(1983)にご挨拶頂き、次期支部長として今後の支部運営へ向けての抱負をご披露頂きました。
■ 支部運営会議:書面決済にて代替
本来であれば実開催とすべきところですが、春季行事の所要時間に配慮し、支部役員による審議事項については事前の書面決議に諮り、滞りなく承認されました。
■ 支部役員体制
直近3年間はコロナ禍の影響で支部行事のリアル開催が困難となり支部役員体制は留任継続としてきましたが、2022年度からは新たな体制へ刷新して支部運営を推進することを決定しました。