九州支部:2018年度 秋の行事・支部総会の報告

    ~福岡県立修猷館高校出前講義、九州電力玄海原子力発電所見学、支部総会、唐津・有田陶芸の里見学~

    九州支部では、去る2018年10月28,29日の二日間に渡り、秋の行事と支部総会を実施しました。会員15名、ご家族4名、高校生58名、先生2名の総勢79名がご参加くださいました。以下概要を報告します。

    1.福岡県立修猷館高校での出前講義
    28日には、まず、福岡県を代表する伝統進学校である福岡県立修猷館高校を訪れ、ものづくり教養講座を実施しました。第一時限目はTOTO㈱の中村久志氏(S56)に「ウオシュレットの開発を通してみる商品開発の現場」というテーマで、また、第二時限目はトヨタ㈱の安部静生氏(S57)に「トヨタの電動車普及への取り組み」というテーマで講義頂きました。中村さんからは、ウオシュレットの開発の経緯から、持続的成長を実現する為に柔らかい発想でブレークスルー技術に果敢に挑戦してきた苦労話を、ウオシュレットの模型も用いながらわかりやすくご説明頂きました。安部さんからは、トヨタが世界に先駆けてハイブリッドカーを開発し世の中に普及させる途上での苦労話や、新世代プリウスに込められた最新技術、PHV車を中核としたトヨタの世界戦略など、ホットなテーマにつき動画も織り交ぜながら熱く語って頂きました。大企業の開発現場の第一線を指揮してこられた講演者の経験に基づく情熱あふれる講義内容に、参加された高校生一同熱心に耳を傾けていました。

    2.九州電力㈱玄海原子力発電所見学
    続いて、唐津へ移動し、九州電力㈱玄海原子力発電所を見学しました。本見学には、上田絵里さん(旧姓鯨岡さん、H20)のご家族がゼロ歳の赤ちゃんもご一緒にご参加下さりました。九州支部の行事参加者の最年少記録となりました。九州電力が準備頂いたバスで玄海エネルギーパークへ移動し、原子力発電の基本構造や発電所建設の歴史、東日本大震災以降厳格化された防災新基準への対応状況等をご説明頂きました。更に、原子力訓練センターを見学し、発電所のオペレーターの方々の教育訓練体制を学びました。その後、厳しいセキュリティチェックを受けた後、玄海原子力発電所構内をバスで見学しました。原子力発電所の敷地内はいまもあちらこちらで工事が進んでおり、万一の災害発生にも万全の態勢で臨もうとする意気込みを感じました。
    3.懇親会 唐津地区有田地区見学
    夕刻、唐津市内の温泉旅館綿屋で支部総会と懇親会を行いました。

    支部総会では、平成30年度の活動報告と決算、平成31年度予算を承認し、事務局長として泉屋亨氏(H5)を、又、事務局次長に入船住津一氏(S60)を選任しました。懇親会では、呼子のいかの活きづくりのフルコースを皆で堪能しました。
    翌日のオプショナルツアーでは、まず唐津城を見学しました。天守閣の上からは虹の松原から中国の大型クルーズ船の停泊する唐津港、遠くは壱岐まで見渡せるすばらしい眺望を堪能出来ました。その後立ち寄った有田ポーセリンパークでは有田焼の名品の展示品を見学しました。到着当初は田舎の寂れたテーマパークに見えましたが、少し経つと大型クルーズ船から中国人観光客が何十台ものバスで押し寄せてきたあっという間に一杯になりました。インバウンドの経済効果を目の当たりにしました。