九州支部:2021年度 ものづくり出前講義の報告

    九州支部では秋の行事として2021年10月19日(火)に、北九州市の福岡県立東筑高校 にてオンラインものづくり出前講義を開催いたしました。東筑高校の生徒と先生の方々合わせて256名が参加され、京機会会員もパネリストを含め計10名が参加しました。九州支部で開催した行事の中で最大人数の参加となりました。

    高校側へものづくりの魅力を伝えられる行事として、オンラインでの京機会OBとのパネルディスカッションと、  ものづくり講義、北九州エコタウンのリアル工場見学の2部構成の行事を提案し、平日1日かけて1年全員を対象とした特別事業を開催頂きました。生徒さんは2グループに分かれて午前、午後それぞれ交代でオンライン出前講義とリアル工場見学に参加されました。リアル工場見学では北九州エコタウンの家電、ペットボトル、自動車の大型リサイクル工場、風力発電・太陽光発電サイトを見学頂きました。ここではオンライン行事につき報告します。

    1) 京都大学紹介とパネルディスカッション
    最初に黒瀬良一副支部長(1993)から京都大学と機械系教室について、ビデオも交えながら紹介しました。「素数ものさし」を事例に、不便益の勧めや型にはまらない柔らかい頭で人と違うことをやる京都大学の自由な校風についても説明頂きました 。

    続いて、進路指導の先生がモデレーターとなって下さり『大学で何を学ぶか』 というタイトルでパネルディスカッションを行いました。京機会メンバーとしては、大学側から黒瀬さん、河野大輔さん(2005)、修士2年の山口嵩洋さん(東筑高校OB)、社会人からは鯨岡絵理さん(2008)、北條未来さん(2011)、 中村久志さん(1981)、千々木さん(1979)が午前午後に分かれて参加しました。

    2) オンラインものづくり講義
    午前の部では、西日本ペットボトルリサイクル㈱の千々木亨さんが『地球環境とプラスチック文明の共存の道プラスチック循環社会の実現を目指して~PET樹脂の事例に学ぶ~』という演題で講義しました。温暖化や海洋プラ問題をデータで紐解きながらプラスチックリサイクルの今後の在り方を論じて頂きました。午後の部ではTOTO㈱の中村久志さんが、『ウオシュレットの開発を通して見る商品開発の現場 立ちはだかる壁、多くの失敗を乗り越えて~』という演題で講義しました。ウオシュレット開発の経験をもとに、柔らかい発想でブレークスルー技術に果敢に挑戦してきた苦労話をわかりやすく説明頂きました。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    高校側からは午前午後それぞれ男女1名ずつ計4名の生徒さんがご参加くださりました。他の生徒さんは、各教室で聴講されました。ディスカッションでは、社会人、大学人として今学んでいること、高校時代に 何を学ぶつもりで大学をめざしたか、大学で学んだことがその後の社会人の人生にどのように影響を与えたか、一部大学時代の写真も交えながらお話し頂きました。女性メンバーからは子育て体験談も紹介頂きました。