関西支部 第51回産学懇話会(オンライン開催)

講演1: 13:00～14:00
「二液スラスタ内における自燃性液体燃料の燃焼過程に対する光学計測」
林 　潤 准教授 　京都大学エネルギー科学研究科

【概要】小型宇宙機の姿勢制御や軌道投入のために用いられる二液スラスタ(燃料・酸化剤ともに液体)の開発・運用には、スラスタ内部の燃焼・伝熱機構の詳細を知る必要がある。本講演では、スラスタ内部で起こる微粒化・燃焼の過程を光学計測によって明らかにする試みについて紹介する。

講演2: 14:10～15:10
「多様化するスペースアクセス」
小笠原　宏 氏 　東京理科⼤学理⼯学部

【概要】50年前、人類の月着陸に用いられたサターンロケットは、米ソ宇宙競争を背景に国家を挙げて開発されたものでした。その後、宇宙の実利用は着実に進展し、ロケットの大きさ、開発・運用主体もさまざまに変わってきています。 講演では宇宙飛行の歴史を交えつつ、多様化するスペースアクセスについて紹介します。

講演2: 15:20～16:20
「はやぶさ2ミッション成功、メーカーの視点から 〜⼩惑星へのタッチダウン運⽤を中⼼に〜」
益⽥　哲也  氏 　日本電気株式会社

【概要】2020年12月6日未明、小惑星探査機「はやぶさ2」から分離したカプセルが地球に帰還。太陽系の歴史を紐解く鍵となる”小惑星サンプル”採取の快挙達成について、システム設計や運用に携わったメーカの視点から、タッチダウン運用を中心に紹介します。