会長就任挨拶(2020)

    2020年11月7日の京機会総会にて会長を拝命しました。歴代の会長が立派に果たして来られた、この役目が自分に務まるものかと心配する面もありますが、皆様のご指導とご支援があってこそ出来るものと考えますので、どうか宜しくお願い致します。

    京機会は、本部や各支部において、毎年定期的に活発な活動、学生と企業との交流会などが行なわれ、最近では、高校への出前授業など社会貢献活動なども積極的に開催され、他の同窓会とは、異なった高いレベルにあり、これは、諸先輩や会員の皆さんが長年にわたって工夫と努力を重ねてこられた賜物であり、あらためて感謝申し上げます。
    併せて、現役の先生方には、京機会の活動に積極的に参加頂き、御苦労をして頂いていること、大変、ありがたく、お礼を申し上げたいと思います。

    さて、私は、京機会 関西支部長を務めさせて頂き、日々、活動を行っている中で、いくつかの課題を感じています。一つは、原点である同窓会が各学年でやられているのか? 二つ目は、活動の参加者が、特定の人に限られていないか、現役世代や、若手世代が、参加しているか? 三つ目は、会費を納める人が、減っていく中で、その活動の魅力が少ないのではないか? あるいは、就職先が多岐にわたっていて、上下左右の会員同士の連携が少ないのではないか? 四つ目は、大学の先生方の入れ替わりで、大学の研究活動がどうなっているのか、大学の先生方と現役世代との交流が少ないのではないか? 五つ目は、会員と学生の交流が少ないのではないか? と感じています。皆様方のご協力、ご支援を得て、これらの課題が、一つでも、解決できればと思います。

    一方、2020年初めから始まった、コロナ禍の為に、同窓会活動は、今年は、ほとんどがリアルな活動はできなくなり、オンラインでの幹事会や、運営会議となり、Face To Faceでのコミュニケーションが取れなくなったことは、非常に残念で、今後の同窓会をどうしていくべきか、考える機会にもなってきました。一つ、良いことは、先生方の絶大な支援のもと、オンラインにしたことで、総会を含む会議に、例年を上回る会員が参加されたことです。リアルとリモートを組み合わせたハイブリッドな活動も選択肢の一つになるようにも思います。また、新年会などは、オンライン講演会や、オンライン個室の設定によるオンライン飲み会なども、手探りしながら、チャレンジするようになってきました。コロナが、ワクチンの開発など科学技術の進歩により、早期に収束することを願い、ポストコロナの時代にむけて、「災い転じて、福となす」ように、皆さんとともに、新たな時代の京機会活動ができたらと思います。

    皆さん方の、更なるご支援、ご協力を、よろしく、お願いいたします。

                                                                                                     2020年12月5日

    野村 剛(1976年卒)