平成25年度秋の行事

    開催日 平成25年11月9日(土)~10日(日)
    会場 第一部(総会・見学会):TOTOファインセラミックス㈱本社
    第二部(懇親会):八面山金色温泉「こがね荘」
    第三部:耶馬渓・中津・豊後高田観光

     

    H25年度 「秋の行事」 ご報告

    11月9日~10日に秋の行事としてTOTOファインセラミックス㈱中津工場と支部総会を開催いたしました。その後、秘湯こがね山荘で懇親会を行い、翌日は耶馬溪、中津市内の歴史史跡、昭和の街を見学し、秋の九州を満喫しました。ご家族も含め総勢19名の方にご参加いただきました。
    老若男女、古今東西、権力者も乞食も、貴賤地位を問わずこの世に生を受けたすべての人間が一日一度はお世話になる憩いの空間 「トイレ」、そのトイレの衛生陶器づくりに、さまざまなハイテク技術、英知と情熱を注ぎこんでウオシュレットをはじめ新しいトイレスタイルを提案し、世界をリードし続けている企業がTOTO㈱です。そのTOTO㈱がトイレの分野にとどまらず、ファインセラミックス分野でも世界のトップランナーとして業界に革命をおこしつつあるということを今回の見学ではじめて認識しました。

    見学に先立ち佐伯義光代表取締役社長よりファインセラミックス事業の概況をご紹介頂きました。衛生陶器の世界で培ったセラミックスを使いこなすノウハウに、ナノテクノロジーなど最新のハイテク技術を加えて進化させ、さまざまな高機能ファインセラミクス製品供給をとおし半導体や電子エレクトロニクス、家電業界に至る実にさまざまな分野の発展に貢献されておられることを知り、大いに感銘を受けました。

     工場見学では、液晶パネル製造工程用の超高精度大型セラミクス部材の乾燥、加工、検査工程を見学しました。複雑な形状をした大型セラミックス部材をいかに歪なく乾燥させ、高精度の部品に仕上げてゆくかという難題を、TOTO殿は乾燥炉や加工機だけでは到底実現出来ないこまやかな管理技術と匠の技で見事に克服され量産化を実現されておられました。
    総会では、会計報告と役員改選が承認され、事務局長には入船佳津一さん(S60)、事務次長には石黒淳一さん(S61)を選任しました。

    懇親会は中津市郊外にある秘湯こがね山荘で行いました。深まりゆく秋を冷気の中に感じながら心洗われるような温泉と、味わい深いおもてなし料理に、実にさわやかなひと時を京機会の皆様と過ごすことが出来ました。

    翌朝には、秋の紅葉で有名な耶馬溪を見学しました。当初の天気予報が雨だったので、半ば実施をあきらめかけていたのですが、幸運にも朝食が終わるころに少し晴れましたので、出立時刻を早めて耶馬溪の青の洞門まで山道をドライブしました。
    青の洞門は、260年前に禅海和尚が人を殺めた償いに30年かけて手掘りで掘ったという人道トンネルです。親を禅海和尚に殺され、かたきを討ちにやって来た男も禅海和尚の熱意に負けて洞門掘りに参加し、洞門が開通した時には恨みも忘れ禅海和尚と抱き合って喜んだという逸話が残っています。日本と韓国の間もぎくしゃくしていますが、対馬海峡に日韓合同で海底トンネルでも掘れば関係改善がなされるのではないかと思わず考えてしましました。
    中津市内見学ではTOTOの方が手配頂いたボランティアの方がご案内下さいました。諭吉旧居、中津城のみならず、中津旧市街の古寺や、中津城周辺の石垣技術の詳細など、普通の観光ではうかがい知ることの出来ない中津の魅力に触れることが出来、大変内容の濃い楽しい散策となりました。
    料亭瑠璃京では周防灘の鱧によるフルコースを頂きました。なかなか都会では味わえない逸品でした。コース料理で誤っただし汁がまかなわれるハプニングがありましたが、ユーモアを交えながら大分弁で明るく対応する仲居さんとのやりとりに田舎ならではの人情味あふれる会話を楽しめました。
    中津見物で少々のんびりし過ぎた為、豊後高田市の昭和の街への到着がすっかり遅くなりましたが、短い時間ながらも、昭和時代のオート三輪やホーロー看板、等々、幼い頃の記憶を呼び覚ますなつかしの品々に巡り合うことが出来ました。