平成21年度秋の行事
開催日 | 平成21年10月31日(土) |
会場 | 第一部(見学会):北九州エコタウン 第二部(懇親会):料亭金鍋 |
平成21年度「秋の行事」ご報告
平成21年10月31日(土)に、北九州エコタウンにて京機会九州支部のH21年度秋の行事を開催しました。家族4人を含めて26人が参加しました。
午後1時に戸畑駅前に集合し、先ず、新日本製鐵(株)の展示コーナーを見学し、千々木 亨事務局長(S54)ならびに、かっての「宿老」の伝統を受け継いで技術の伝承のために定年なしで勤めている河野 捷紀氏(70歳)から説明を受けました。
北九州市は若戸大橋ができた高度成長期(S37)には空も海も汚れていましたが、いまや環境首都といわれるほどきれいな空と海が戻ってきています。若松には関門海峡の浚渫土砂による広大な埋め立て地があり、北九州エコタウンとしてペットボトルやシュレッダーダストのリサイクル工場やPCB処理設備などが建設されています。
次に、エコタウンセンターでひびき灘開発(株)の山田 勝彦氏(S54)から、エコタウンにおける環境保護活動の説明を受けたあと、九州支部の第5回総会を開催しました。藤川 卓爾支部長(S42)より九州支部の歩みと今後の活動方針、ならびに支部の事務報告がありました。久保 愛三会長(S41)の挨拶では11月28日(土)の本部総会での新機軸、「源氏物語」の講演の紹介がありました。井手 亜里副支部長(S52)からは、新たに開設された「京都大学東京オフィス」の紹介や、九州支部の目指す方向として「遊びと家族と文化」の提案がありました。
次いで、白島石油備蓄基地展示館を訪れ、階上から備蓄基地(日本全体の9日分の原油を備蓄)を遠望しました。ここからは10基の1.5MW風車が東風を受けて回っているのが見られました。
次に、北九州エコエナージー(株)を見学しました。ここではシュレッダーダスト(自動車のプラスチック廃棄物)を溶融炉で燃やして、蒸気を作って蒸気タービンで14,000kWの発電をしています。溶融炉から回収される「メタル」は金属材料(Fe85%、Cu15%)として、「スラグ」は道路や建材用に再利用されます。従来のようにそのまま廃棄物として「埋め立てる」のに比べて、CO2が排出され、設備投資や補修費がかかりますが、長い目で見れば明らかに資源・環境に対してよいことをしているものと考えられます。
最後に、西日本ペットボトルリサイクル(株)を見学しました。日本全体で年間70万トンのペットボトルのうち40万トンがリサイクルされています。ここは日本最大級の工場で、2万トン/年のペットボトルをリサイクルしています。千々木工場長のスーツもペットボトルからリサイクルした繊維製だということでした。
懇親会は、若戸大橋の西詰めの料亭「金鍋」で行いました。川口 東白前々会長(S34)のご挨拶についで、中川 哲前会長(S38)ご発声の乾杯で開宴し、会席料理を食べながら歓談しました。全員、「金鍋」の名の由来の純金製のすき焼き鍋で美酒を飲みました。この料亭は作家の火野 葦平氏のゆかりの場所で「葦平の間」もあります。
有志は若松から、北九州市営渡船で洞海湾を戸畑に戻り、スナック「恵成(エナール)」で二次会を楽しみました。