CFRPの構造材料への応用とメゾ構造制御による高性能化
京都大学 機械 北條 正樹
 先進複合材料の構造や特色(軽くて強い、設計できる、繊維方向の引っ張りには強いが、圧縮、剪断には極めて弱い等の異方性が大きい、孔等の後機械加工をすると強度が極めて落ちる)、複合化する利点、航空機等の構造材料としての応用例、今後の課題について詳細な解説がなされた。炭素繊維に疲労はあるのか、CFRP ではどうか?等の議論があった。また、複合材料の用いられている産業分野の変遷について説明され、当初はスポーツ器具、航空分野が多かったが、近年、一般産業分野で用いられるようになってきた。強度性能的にはほぼ行き着くところ近くになっており、今後の課題は価格であるとの状況が解説された。

【閉じる】