腐食損傷事例から何を学ぶか |
京都大学 機械 駒井 謙治郎
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高架道路構造物、照明灯、ポンプ羽根車などの損傷事例が示され、技術的検討内容が紹介されるとともに、このような事故が起こった場合の対応の困難さについて説明がなされた。長年にわたって蓄積された事例の統計的解析の結果、振動応力、熱応力を無視したために生じた事例が全体の半分を占め、応力集中に対する配慮が欠けていたことが原因となっているものが1/3程度であった。また、一般に、疲労強度設計はなされているが、破壊力学設計のなされていない場合が多い。 機械、構造物は必ず壊れるものであり、維持管理にはお金がかかるのであるが、この分野に対する理解が低いため、十分なメンテナンスが行えない場合がある。その他、日本工業規格や航空運賃に対する意見が述べられた。 |