工作機械と生産システムの現在と未来 |
京都大学 精密 垣野 義昭
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工作機械の歴史は旋盤から始まり、少品種多量生産の方向と、多品種少量生産の方向に進んだ前者としては専用機、フォードのベルトコンベア、GMのトランスファーライン、モジュールマシンなどがあり、後者としてはNC工作機械、マシニングセンタ等があり、両者の発展形としてFMS、FTLなどの形態がある。 加工時間を短縮するためには、送り系の高速度、高加速度化が重要であり、この手段としてリニアモーター式とボールねじ式が利用されている。日本では主に後者を採用している。この結果、現在では1-2Gの加速度を実現できる。また、スピンドル速度、送り速度を高めることで、加工時間を348秒から138秒まで短縮した例について説明があった。 高速化の進展に伴う問題を解決するため、適応制御などが利用されるようになってきた。これは近年、小さな切削抵抗などでも測定できるようになってきたことから可能となった。現在では、さらにデータベースも含めた仕組み作りが行われている。 その他、ドリル磨耗、切り屑つまりによるトルク増加に対する対策や、平面パラレルメカニズムを使った加工機、ドイツの工作機械事情について説明があった。 |