歯車研削盤とその周辺技術
三菱重工業(株)工作機械事業部 技術部 橋谷 道明
 従来、直径1mギヤを作成するには二日かかっていたが、以下の改良により、四時間程度(DIN 1〜2級)に短縮できた。

トラクションドライブに遊星ローラーを使用し、回転ムラを極力抑え、テーブルの割り出し精度、ワークセンタの精度、アーバークランプ精度を向上させた。
研削力の変化によるたわみ、砥石の摩耗、熱変形(主軸の延び、コラムの倒れ)を改善した。
従来、歯車計測は別機で計測プローブをx、y、z方向に移動させていた。これを研削機上で歯車の回転とx,zに移動するプローブにより、研削機上に計測システムを設置。
簡単な入力システムにより、スキルレスを実現。

この研削機を用いて、トランスミッションギアの低騒音化、歯車加工費のトータルコストダウンを実現した。
コメント:久保
現在、三次元曲面の良い校正法が無く、この方面でのイニシアティブをとるために海外のNIST、PTBが積極的に活動している。

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