平成25年度「春の行事」ご報告

 去る5月18日に春の行事として九州近代化産業遺産群の一つである三井三池炭鉱関連産業史跡と柳川歴史史跡の見学ツアーを実施いたしました。ご家族も含め総勢23名の方がご参加頂きました。
1三井三池炭鉱関連史跡見学
 
見学では三池炭鉱を田舎炭鉱から世界最大級の海底炭田に成長させた団琢磨氏の足跡を辿りました。まず団氏が建設した迎賓館である旧三井港倶楽部を訪れました。皇族方や政財界人も訪れた洋館造りの社交倶楽部でフランス料理のランチを楽しみ当時の優雅な社交界に思いを馳せました。その後訪れた三池港は、遠浅の有明湾で大型船での直接輸出を実現するため、団琢磨が建設した港です。パナマ運河に先立ち導入された閘門による海面制御設備が100年経た今も稼働しており、団氏の先見性と行動力に感銘しました。
 午後には三池炭鉱の主力坑道であった万田第二竪坑を見学しました。今も坑道入口設備や石炭や鉱夫を輸送した当時の巻上機、周辺設備がそのまま残されており、まるでタイムトンネルに迷い込んだようでした。
 石炭産業科学館では、石炭と人類の関わりから、炭鉱の歴史やしくみ、三池港の建設の経緯や構造まで幅広い知識を得ることが出来ました。閉山となった頃の三池炭鉱の最新鋭の設備も展示されておりその技術の高さを実感しました。海底炭田の掘削機の技術は、2000mの深海底で機能するよう改造され、日本近海での資源掘削機へ応用する試みも進んでいるそうです。

  

2.柳川史跡見学
 三池炭鉱見学後は柳川へ移動し、柳川藩藩主立花氏別邸であった料亭旅館御花で懇親会を行いました。柳川藩藩主の立花宗茂は関ヶ原の戦いの敗将で唯一旧領の領主に返り咲いた奇跡の大名です。その一門の残した豪邸と庭園や宝物を見学した後、会食ではムツゴロウなど有明海の珍味をたっぷり楽しみました。宿泊メンバーは翌日、北原白秋の生家や水郷を見学して回りました。あいにくの雨模様でしたが、初夏の雨に薫り立つ柳川の水郷の水辺に白秋の詩心の原点を垣間見ることが出来ました。